イベントでの登壇者探し

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✍️ Atsushi

🕒 2023年12月27日

イベントの登壇者を探すのは、コミュニティマネージャーの大事な役割の一つです。しかし、何のツテもない状態から登壇者を探すのは大変ですし、苦労している方も多いのではないでしょうか。

そこで、最近私が行っている方法を紹介します。一つのアイデアですが、参考にしてください。

利用するサービス

登壇者探しで利用しているサービスは以下の通りです。

Qiita・Zenn

QiitaやZennには、数多くの技術記事が載っています。たとえば個人開発Design Systemなどのタグを使って、イベントのテーマに合わせた記事を書いている人を探します。

その人が書いているのが分かれば、その内容で話してもらうのは自然な流れです。「何か話してください」ではなく「○○について話してください」というアプローチであれば、コンタクトされた方も期待値が分かりやすいですし、自分のことを知ってくれているという安心感にもつながります。

なお、依頼する場合には登壇者の記憶の鮮度も大事なので、直近半年くらいまでの記事が限度かなと思います。1年以上前の記事だと技術が古くなっている可能性がありますし、その人の現在の活動内容が変わっている場合もあります。

X(Twitter)

最近はXアカウントを持っている方にしかアプローチしていません。QiitaやZennではソーシャルアカウントが明示されているので、そこにXアカウントがあるかどうかは大きなポイントになります。

登壇依頼中

アカウントが明記されていない場合には、記事のURLやアカウント名でXを検索します。ソーシャル連携していないだけの場合もあるので、そうやって探すこともできます。GitHubアカウントからXアカウントにたどり着けることもあります。知り合いであればFacebookやLinkedInでコンタクトする場合もあります。

Xアカウントにはメンションで登壇の打診を行っています。そのURLを管理しておき、数日レスポンスがない場合には登壇不可として別な方にアプローチをします。督促を出すようなことはまずありません。

プレスリリース配信サービス

企業サービスなどで、中の人に話してもらいたい場合には@PressやPR TIMESなどのプレスリリース配信サービスを探します。そこには、そのサービスの問い合わせ窓口が書かれていることが多いので、そこから連絡します。

この方法の場合、総じてXでの連絡と比べてレスポンスが悪いです。数ヶ月先のイベントであれば良いですが、コミュニティのイベントで1ヶ月先の登壇者を探している場合には使えないでしょう。登壇内容などを細かくすり合わせる必要があったり、場合によってオンラインミーティングが必要なこともあります。

登壇者と運営の情報共有

登壇を快諾してもらえたら、運営メンバーを含めたXのDMグループを作成しています。そこで連絡すれば、全員に共有できるからです。もし一人でも別口(メールやFBなど)で連絡が必要な場合、手間がかかります。そのためにも、Xアカウントを持っているのは重要です。

登壇者管理

Popcommでは、Googleスプレッドシートを用いた登壇者管理を行っています。ここで管理しているのは下記の項目です。

  • 登壇者のXアカウント
  • 依頼ステータス
  • イベント
  • 依頼したURL
  • 登壇依頼しているネタ
  • 登壇依頼するネタになったURL(ブログ記事など)
  • 過去に依頼したことがあるかどうか

依頼したURLは、Xの投稿URLです。数日経ったときにURLを見て、レスポンスがないかどうか確実に確認しています。また、登壇しているネタを記述しているのは、依頼する際のX投稿用メッセージをテンプレート生成しているためです。

登壇管理シート

特に大事なのは、過去に依頼したかどうかです。過去に依頼したことがあるのに、はじめましてと書いてしまったり、過去に依頼して断られているのにまた依頼してしまう、またレスポンスがなかったのに依頼することがないようにするためです。これはXアカウントが過去データにあるかどうかで判断しています。

プールの作成

イベントを定期的に行っている場合には、登壇候補者のプールが役立ちます。ここではネタ元のURL(ブログ記事など)、Xアカウントなどをメモしておきます。ただし、登壇までの情報鮮度が大事なので、定期的なクリーニングが必要です。

課題

この方法は登壇者が探しやすい半面、その方の居住地は分かりません。オフライン回帰されようとしている中、登壇者が地方在住の場合はよくあります。依頼しても、イベント会場から遠くて登壇できないという場合もあります。オンラインイベントの場合は問題ないでしょう。

まとめ

複数のイベントをハンドリングしていると、そのステータス管理が煩雑になります。煩雑になると、登壇者へ失礼な対応をしてしまったり、コミュニケーション不足も発生するでしょう。そうしたことがないように、イベントを適切に管理しましょう。

Popcommでは、イベントの運営やコミュニティ育成サービスを提供しています。コミュニティ運営でお困りの場合には、ぜひご相談ください